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寄港地情報地中海イタリア

MSCクルーズ寄港地情報
地中海
イタリア|バーリ

知られざる古代都市

※寄港地の写真はイメージです。

寄港地観光でぜひ散策していただきたいのがここ、バーリの旧市街。
この街の迷路のように入り組んだ路地は、地中海クルーズの南イタリアを巡る旅で最もドキドキハラハラする場所といえるかもしれません。

コルソ・カヴール大通りの突き当たりに位置する旧市街。パティオやアーチ型の門を通り抜けどこまでも続く路地が生み出す迷路のような街並みは、かつて住民を風害から守るため、また、侵入した外敵を混乱させるために設計されました。通りは住民の生活感に溢れ、夏の暑い太陽が沈む頃には、勝手口の外で夕涼みをする人々で賑わいを見せます。

バーリの旧市街の中心には、バシリカ・ディ・サンニコラ(聖ニコラ教会)があります。この教会は、11世紀に南トルコから地中海を経てバーリに持ち込まれた聖人ニコラの聖遺物を安置するため、1197年に建立されました。この教会の真の素晴らしさは、その石造彫刻にあります。なかでも、祭壇の奥に置かれた司祭席は12世紀に造られた最高傑作。いくつもの小さな人物像が必死に椅子を支える姿を描いた石彫刻はまさに秀逸です。

海岸線から離れて、トゥルッリと呼ばれる奇妙な形の家が点在するプーリア州のムルジェ地方へ向かいましょう。白い漆喰塗りの円筒型の壁にとんがり帽子の灰色屋根を持つトゥルッリ。屋根に石灰で装飾的なシンボルが描かれた家も多く、頂上には円錐形や球形の小さな尖塔がついています。厚い壁は外気を遮断する働きをし、夏は涼しく、冬は暖かく室温を維持。近場で採れる石灰岩の切石を積み上げた二層構造の屋根は、防水効果を発揮します。

内陸部へ向かって70キロメートル進むと、マテーラに到着します。バジリカータ州の東端、グラヴィナ渓谷のほとりに位置するこの街では、中世の時代、修道僧たちがこの地の斜面の岩肌を切り開いて階段状に積み重なる複雑な構造の洞窟を造り、教会や修道院を建てました。これらは現在「サッシ」と呼ばれています。のちに、外敵から身を守るために農民たちがこの「サッシ」に移り住み、住居や家畜小屋として改装。岩場の外側は売店としても使用されました。これらの洞窟住居群は、イタリアで最も不思議な風景のひとつとして知られています。

バーリ
旧市街の12世紀の大聖堂
Matera(Sassi 地区)/Polignano a Mare

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