MSCクルーズ寄港地情報
地中海
イタリア|アンコーナ
歴史の魅力溢れる近代的な貿易都市
※寄港地の写真はイメージです。
アンコーナは、アドリア海のすぐそばまでぎっしりと立ち並ぶ商業関連の建物が印象的な街です。もちろん、この街を訪れるシティツアーでは街の歴史的魅力にも触れます。現在アンコーナは、観光客の誘致とクルーズ観光の向上に積極的に取り組んでいます。
MSCクルーズ客船が停泊する港湾エリアから、標識に従って古代ローマ遺跡を次々とたどりながら急な坂道を登って行くと、サーモンピンクに輝くドゥオーモに到着します。全体的に控えめで厳かなロマネスク様式の建築ですが、入り口のファサードは、スリムな円柱やねじれ模様の円柱などさまざまな形状の族柱に彩られた華やかなゴシック様式の建築となっており、見事なコントラストを描き出しています。
ドゥオーモの一番の見どころは、右翼廊の壇上の隅に施された内陣障壁です。しかし、ドゥオーモからの眺めもまた、大きな見どころといえます。クルーズ船やフェリーが列をなして停泊する港の風景や、かすみに消えゆく海岸線が忘れられない思い出の1ページを綴ることでしょう。
アンコーナの歴史地区にある3階建ての壮大な考古学博物館は2時間以内の散策に最適。褐色や黒色の動物や人物像が描かれた古代ギリシャ時代のクラテール(ワインと水を混ぜるために使われた大型の甕)から美しいケルト文明の黄金の王冠まで、多種多様なコレクションが、奇妙なモールディング装飾の施された丸天井の下に並べられています。
奥まった階段を登ると、その先に清楚な聖ドミニコ教会が見えてきます。人物像や絵画、彫刻、紀元前2000年から西暦2000年までアンコーナで起こった主要な出来事を記した古文書や各種文書など、貴重な芸術品やコレクションが展示されています。アンコーナの南部、ジェシから32キロメートルほどエシノ谷を登ったところにあるコネロ・リビエラは、白亜の断崖絶壁、白い小石のビーチ、森林保護区、優雅なリゾート地が広がり、アドリア海北部で最もドラマチックで楽しさに満ちた、地中海沿岸を代表するエリアとなっています。