「地中海クルーズパッキングのコツ」
クルーズインフルエンサー「ノマドエリ」さんに地中海クルーズについてお伺いしました。第5回
地中海クルーズのパッキングは、寄港地での観光、クルーズ船上でのリラックスウエア、またフォーマルな夜の服装も考慮する必要があるため少しコツが必要となります。
今回の記事では、地中海クルーズに特化したパッキングのコツをご紹介しますが、地中海以外のクルーズや国内&海外旅行にも応用できるので、是非皆さんの旅行の参考にしてみてください。
薄手のレイヤーが鍵:
地中海の天候は、真夏でも日中は暖かく晴れたり、夕方は涼しくなったりと予測がつきません。一日の気温の変化に対応できるよう、コットンやリネンなどの通気性の良い素材を含め、様々な薄手のレイヤーを用意しておきましょう。例えばもこもこしたセーターや分厚いジャケットの代わりに薄手のセーターやカーディガン、ジャケットなど。
宗教的な場所を訪れる際には、膝や肩が隠れるような服装で、女性であればスカーフなど用意しておくと冷房対策にもなって便利です。
ちなみに、荷物を最小限にしたい場合は、ベーシックカラー(ブラック、ホワイト、ベージュ、グレーなど)でまとめると色んなコーデが組めるのでパッキングのコツとしてはおすすめですが、地中海はなにせ青い海、輝く太陽!ですから、明るい色の服を着ると現地の雰囲気に馴染み写真映えもします。私は仕事柄色々な国に行き、一度日本を出たら半年くらい帰国しないこともしばしばなので、持っていく服は厳選しなければなりません。そのため、パンツやトップスはできるだけベーシックカラーでまとめて、ワンピースを水色や赤、ピンクなど明るめの色にしています♪
歩きやすい靴:
各港には見どころがたくさんあるので、歩きやすい靴は必須。サポート力のあるスニーカーかサンダルを選び、石畳や起伏のある道でも快適に歩くのに優れたものを選ぶこと。マメができないように、旅行前に慣らすことをお忘れなく。ちなみにシンプルなレザーの白スニーカー100%と言っていいほど、どんなコーディネイトにも合いますし、ダイニングルームでも問題なく履いていけますので、一足あると本当に重宝しますよ。
日焼け対策:
地中海の日差しは、特に夏の間は強烈です。有害な紫外線から身を守るため、SPF値の高い日焼け止め、サングラス、つばの広い帽子、薄手の衣類をたくさん用意しましょう。特に屋外で過ごす場合は、定期的に日焼け止めを塗り直すことを忘れずに。
水着とビーチの必需品:
寄港地でビーチに行く予定が無くても、水着とビーチ用品は用意しましょう。船上にあるプールやジャグジー、もしくはスチームルームやサウナを使用する可能性もあります。ビーチタオルは船外に持ち出しもできるので持っていく必要はありません。荷物を小さくする目的であれば、マイクロファイバーのタオルが吸収力があるのに小さくなるのでおすすめです。日焼け止めは現地でも購入できますが、日本からお気に入りのものを持ってくのがベター。ウォーターボトルは、ビーチに行く場合でもそうでなくても必須アイテムです。
フォーマルな服装:
はじめてクルーズに参加する人は、服装、特に “フォーマルな夜 “の服装にこだわります。MSCクルーズを含め、ほとんどのクルーズにはフォーマルナイトがありますが、みなさんが想像しているほど堅苦しいものではありません。私のアドバイスとしては、ドレスアップは自分がしたい程度にすることです。ドレスアップを思いっきりして船内で素敵な写真を撮ってもらい、お部屋に飾っても良いですし、服装を気にしたくない方は、ビュッフェで気楽に食事をすることもできます。ドレスアップはしたくないけど、カジュアルすぎなのは気が引ける、という方は、男性は襟付きシャツとロングパンツ、女性はブラウスにパンツやスカート、ワンピースなどでスマートカジュアルくらいの服装で問題ありません。
MSCクルーズのテーマナイト:
MSCクルーズでは様々なテーマナイトがありますが、私が用意しておくと良いと思うのは白い服です。“ホワイトナイト”というテーマナイトがあるのですが、多くのゲストが白い服を着用するので一体感が出ます。全身白でなくても、白いプリントが入ったものや、どこかに白を入れるだけでも良いですし、全く気にせず他の色の服を着用しても問題ありません。他にもテーマナイトはありますが、それに沿って服の色を気にするゲストはそこまでいないので、ホワイトナイトだけチェックしておけばよいかと思います。
デイパックまたはトートバッグ:
軽量なデイパックやトートバッグは、寄港地観光の必需品を持ち運ぶのに重宝します。カメラ、水筒、日焼け止め、お土産などを入れるのに十分なスペースがあるものを選びましょう。リュックを普段使わないのであれば、パッカブルの軽量のものがありますので、旅行用として持っておくとハイキングなどにも使えて便利です。
ただ、イタリアやスペインなどスリで有名な観光地に行く際は、ボディバッグやウエストバッグなどが安心です。もしくは首から下げたり衣服の中に隠すタイプもおすすめです。
アダプター&充電器:
クルーズ客船のソケットはほとんどの場合タイプCとタイプAの両方があります。日本はタイプAなのでそのまま使えますが、タイプAからタイプCに変換できるアダプタがあると、タイプCもソケットも使えて便利です。ほとんどの電子機器は100~240V対応なので変圧器は必要ありませんが、念のためお手持ちのアイテムの電圧をチェックしておきましょう。
パワーバンクは終日ツアーに参加するときなどにあると安心です。
薬:
鎮痛剤、乗り物酔い薬など、普段から利用しているものを用意しておきましょう。私の場合は海外の薬が強すぎて合わないこともありましたし、海外の薬局で購入する手間などを考えると日本から持っていった方が良いです。また、処方箋のお薬などは念のために日数分より多めに持っていくことをおすすめします。
旅行書類と保険:
パスポート、クルーズチケット、旅行保険情報、必要なビザなど、旅行に必要な書類はすべて安全でアクセスしやすい場所に保管しておきましょう。重要書類はデジタルコピーし、スマートフォンやタブレットのパスワードで保護されたフォルダに保管することをお勧めします。
その他のクルーズお役立ちアイテム
- ジップロック
小物を分けたり、濡れた水着を入れたり、とにかく重宝します - 詰め替え用ウォーターボトル
ドリンクパッケージを購入しない場合は必須アイテム。ドリンクパッケージを購入すると、500mlのペットボトルが飲み放題です - 鼻緒がないゴムサンダル
ビーチに行かない場合でも、船のスパやプールを利用されるのであればゴム製の丸洗いできるサンダルがおすすめです。ビーチサンダルのように鼻緒が付いてないタイプだと、靴下を履いていても使えるので、季節を問わず客室内やホテルのお部屋でもリラックスできる靴として重宝します。ちなみに私が愛用しているのはビリケンのものです。ちなみに私の足には合わないので購入しませんでしたが、私の旅好きの友人はクロックスのゴムサンダルを愛用していますので、フェミニンな服が多い方は特におすすめです。 - フック付きマグネット
クルーズ船の壁や天井はマグネットが付けられるので、バッグを掛けたり、洗濯したものを干すときに便利です。(客室は乾燥している場合が多いのですぐ乾きます) - パッキングキューブ
整理整頓に役立ちます
荷物は、あれを持ってくれば良かった!と後悔するのも嫌ですが、あれもこれもと荷物が多くなるのも割とストレスです。特に洋服などに関しては、必要であれば現地調達もできますし、私だけかもしれませんが現地の素敵なお店でつい何か買いたくなるので、荷物は少し余裕があるくらいが丁度よいです。
また、高価な宝石などは持って行かない方が無難です。高価な指輪を気づいたら無くしていたとか、クルーズ前に前泊したホテルで宝石箱を忘れて出てこなかった、などたくさんの事例を見てきました。旅行中は移動もありますし、クルーズ以外にホテルに宿泊することもありますし、大切なものは自宅に置いておく方が安心です。
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