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「地中海クルーズの日程と目的地」

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クルーズインフルエンサー「ノマドエリ」さんに地中海クルーズについてお伺いしました。第3回

 地中海クルーズに行こうと決めたら次にチェックするのが旅程です。地中海クルーズには大きく分けて西地中海クルーズと東地中海クルーズがあり、一週間程度のクルーズで全てを制覇することはできません。西地中海、東地中海と人気のモデルコースがありますので、まずはどちらのクルーズに乗船したいのかを決めていきましょう。

西地中海クルーズ

西地中海は主に、スペイン、イタリア、フランスなどに寄港します。スペインは、バルセロナ、バレンシア、タラゴナ、パルマ・デ・マヨルカなど。

 

この中でのおススメはやはりバルセロナ。観光地が点在しているため、1日で全部を回るのは不可能なので、乗下船日の港としてバルセロナを選択し、乗船前に数泊宿泊して回ることをお勧めします。ピークシーズン中の人気の観光地に行く場合、例えばサグラダファミリアなどは事前にチケットを予約しておかないと中に入れないこともあるので、行きたい場所をリストアップして、しっかりとプランを立てておきましょう。

 

また、このような大きな観光都市は歩いて回ることが困難なので、クルーズ中にバルセロナに寄港する場合は、効率的に回りたいのであれば、船のオプショナルツアーに参加するのも良いでしょう。また、市街から車で約1時間で行けるモンセラットという異様な形の岩山があるキリスト教の聖地もおススメですよ。

 イタリアは西地中海の旅程の定番で、寄港地には、ローマ(チヴィタヴェッキア)、フィレンツェ(リボルノ)、ナポリ、ラ・スペツィアなどがあります。

注意点として、寄港地がローマやフィレンツェと記載されていても、これは寄港地から行ける主要な観光都市の名前であって、停泊している港からは遠いということです。チヴィタヴェッキアからローマへは70㎞以上、リボルノからフィレンツェは100㎞以上距離があるので、旅慣れている方であっても、イタリアは公共の交通機関がストライキを起こす場合も考えられますし、個人で観光する際は時間に余裕をもって行動しましょう。

 

その他の港町、ラ・スペツィアはチンクエテッレ観光の玄関口になっていたり、ナポリからはカプリ島やアマルフィ海岸を楽しむことができます。

ラ・スペツィアの港 獲れたての魚介も楽しめます

 

 ちなみにローマでは是非、ローマ式カルボナーラを食べてみましょう!ローマ式カルボナーラはクリームを使わず、卵とペコリーノ・ロマーノというチーズのみで調理します。私のブラジル人の夫は、大のカルボナーラ好きで、ありとあらゆるところでカルボナーラを食べており、彼曰くローマ式カルボナーラは世界で1番美味しいと言っていました。ちなみに私はパスタはカルボナーラよりボンゴレのサッパリした感じが好きなので、このカルボナーラはパスタにソースが絡みすぎて少々しょっぱく感じたため、もう食べなくてもいいかなと思っていますが、好みの問題なので、是非試していただきたいです。

 

 フランスの寄港地にはマルセイユ、ニース、映画祭でも有名なカンヌなどがあります。カンヌでは、ハリウッドスターたちがポージングをして写真を撮っているあのレッドカーペットを歩くことが出来ます。ちなみにカンヌ映画祭中に行ったことがありますが、そうするとレッドカーペット内に立ち入れないので、それはそれでちょっと残念です。カンヌはハイブランドなお店がたくさんあるのでショッピングもおススメです。

私のような庶民はモノプリというフランスのスーパーに行きます。食品や日用品、コスメ、衣服なども置いてあるちょっと高級なスーパーです。ここのエコバッグはたくさん可愛い柄があり、小さくて軽いのでとても人気です。一つ1€か1.5€と手頃な値段でバラまき用のお土産にもおススメです。

あとはコスメやスキンケア用品に興味がある方は、ドラッグストアを巡りもおススメです。LA ROCHE-POSAY(ラ・ロッシュ・ポゼ)やVICHY(ヴィシー)、BIODERMA(ビオデルマ)など日本で人気のスキンケア用品も本場フランスなら非常にお安く手に入ります。そして必ずムール貝の白ワイン、バター&ガーリック蒸しを頂きます。

 

フランスはどの港も魅力的な旧市街が徒歩圏内にあるので、わたしは全てのフランスの港が大好きです。 

また、西地中海クルーズには、ジブラルタル海峡を通ってポルトガルのリスボンや、フィンシャルに停泊するクルーズもあります。

東地中海クルーズ

東地中海クルーズ

 東地中海クルーズにはクロアチア、ギリシャ、イタリア(アドリア海)などが含まれます。

 

クロアチアといえばドゥブロヴニク。HBOの有名な「ゲーム・オブ・スローンズ」の多くがここで撮影され、以前にもまして人気の観光地となりました。旧市街の中を歩くだけでも楽しめますが、城壁に登って旧市街と、アドリア海を眺めるのもおススメです。ケーブルカーで山の上に登れば、ドゥブロヴニクのポストカードのような写真を撮ることもできます。

船が停泊する港から旧市街までは、シャトルバスで約30分以上かかり、夏のピークシーズンにはそれ以上掛かるときもあります。テンダーボートで沖合に停泊する場合もありますが、その場合は旧市街にボートは到着します。

 スプリットは停泊地から歩いて20分ほどで旧市街へ行くことができ、古代のローマ遺跡やディオクレティアヌス宮殿が見所です。

 

 ギリシャは、ピレウス(アテネ)、カタコロン(オリンピア)、コルフ、サントリーニ、ミコノス、ロードス、イラクリオンなど、活気にあふれた現代文化の礎となったカラフルで絵のように美しい街並みを楽しむことができます。

ギリシャはパルテノン神殿をはじめ、古代遺跡が点在しているので、遺跡好きには堪らないです。私のおススメはロードス島とミコノス島。ロードス島は、ほとんどの場合、港から旧市街までが徒歩圏内なので(旧市街から1番遠いターミナルに停泊する場合はシャトルバスが必要になります)。個人でも簡単に回ることが出来ますが、ガイドがいるとより旧市街を楽しめます。以前わたしが参加したツアーでは、旧市街に実際に住んでいる方がガイドをしてくださり、家の壁が石なので湿気が大変とか、ツーリストが多いことによる地元民の苦労話などが聞けて非常に貴重な体験となりました。

また、ロードス島から約47㎞のところにあるリンドスは、白い家々が並ぶ丘の上にアクロポリスが有名です。ミコノスはテンダーボートで上陸しますが、上陸してから徒歩で回ることが出来ます。白と青のコントラストが美しい、これぞギリシャ!という写真を撮ることもできますし、ギリシャの風景でよく見かけるリトルヴェニスもここにあります。

 ちなみにサントリーニ島もおススメですが、夏のピークシーズンはとにかく込み合うので、夏の花火大会のような人混みが苦手な方は、ピークシーズンを避けて訪れるのが無難です。

歴史を目の当たりにできるロードス島

 東地中海のイタリアの港には、ヴェネツィア、バーリ、アンコーナなどがあります。伝えておきたいのはベネツィア港に関して。ヴェネツィアは数年前までクルーズ客船からサンマルコ広場などを眺めることができ、ベネツィアの発着は非常に美しいことで大変有名でした。ただ、以前よりクルーズ客船が起こす波によって歴史的建築物や海洋環境への悪影響が懸念されており、遂に重量2万5000トン以上のクルーズ船はサンマルコ広場近くの運河を通れなくなってしまいました。

ヴェネツィアは水路がメインで基本的公共交通機関は水上タクシーとなり、交通機関な分かりにくいです。更に石畳が多く荷物を持っての移動は非常にストレスとなりますので、クルーズの寄港地として訪れるのであれば良いですが、発着地に選ぶのは上記の理由で私はおススメしません。

 その他にも、東地中海クルーズには、モンテネグロ、トルコのイスタンブール、イズミールやクサダシなどに停泊する場合もあります。

モンテネグロのコトルは、「自然と文化歴史地域」として1979年にユネスコの世界遺産に登録されており、個人的にも好きな寄港地です。テンダーボートを使用して上陸しますが、上陸した目の前が中世の古い町並みとなっており、まるでタイムスリップしたかのよう。旧市街を探索し、余力があれば是非裏山にある城壁を上ってみましょう。標高約260mから、青く輝くコトル湾を見渡すことが出来ます。ちなみに個々へ上るには数ユーロ必要で、現金のみでしか支払えないのでしっかりとお金を準備しておきましょう。

まとめ:

 MSCクルーズの地中海クルーズは乗船日がフレキシブルなことが多く、色んな港から乗船することができるので、余裕があれば航空券の値段や乗り換えの利便性、空港から港へのアクセスのし易さも考えて計画を立てるのがおススメです。

 イタリアの歴史的な都市を巡る旅も、ギリシャの陽光に満ちた島々での日光浴も、クロアチアの魅力的な村々を散策することも、地中海クルーズは発見と冒険の旅となるでしょう。それぞれの旅程が、文化や歴史、自然の美しさをユニークに組み合わせています。この古代から続く地域の探検先は、魅力に溢れています。是非、地中海の航海に乗り出し、この歴史ある海の驚異を堪能しましょう!

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